伊藤式胴体トレーニング入門
編集:月刊『秘伝』特別編集
判型:A5判
頁数:240頁
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〈伸ばす・縮める〉〈丸める・反る〉〈捻る〉
三つの胴体の動きが身体に飛躍的な変革を起こす!
稀代の武道家が創出した究極メソッドに武道家、アスリート、ダンサーなど体を動かすプロが注目!
無理・無駄のない身体運用で「動きの質」が達人の域に!!
一般人でも明らかに変わる身体機能向上メソッドで、繊細かつスピード、パワーが増大!!
身体に無理がないから、子どもから高齢者まで使える!
すべての身体機能の底上げがこの三つの動きに集約される。
〈伸ばす・縮める〉骨盤から足へ伝わる力が明確になり、敏捷性がアップする。
〈丸める・反る〉足の動きをコントロールし、しなやかな全体の動きを高める。
〈捻る〉人体それ自体が発揮する最大のパワーを生み出す元となる。
第11刷発行のロングセラー書籍をハンディ版に再編集!
CONTENTS
本書について
新装改訂版によせて
●第1章 伊藤師が語る 伊藤式胴体トレーニング「胴体力」とは
身体のピークを60代とする三つの動き
三つの動きから身体の細分化へ
胴体への着眼のきっかけ
國井師範の方の細分化
無理のない身体運用への目覚め
技ではなく「動き」に目を向ける
【股関節の捉え】
・胴体力が引き出す自在な動き
・横座りを基点とした三つの動きの連環
●第2章 伊藤式胴体トレーニング 「胴体力」の全体系
達人の動きを解く「胴体力」
胴体力メソッドの基盤「三つの動き」と「細分化」
より洗練するための「仙骨」「胸骨」の意識
イメージを部分に固定しない
秘伝・秘訣となる上位の意識
胴体を見切るための深部の目覚め
・胴体力で身体をコントロール その1
・胴体力で身体をコントロール その2
●第3章 「胴体力」への招待——体の変化を体感せよ
理想のトレーニング法
胴体への意識の芽生え
自分の身体を知ろう
・骨盤を修正する「お尻歩き」
・三つの動きで開脚がしやすくなる体操
・伸ばす・縮めるを加えて捻れをよくする体操
・胴体の三つの動きで前屈をよくできるようにする体操
・両手をつないで輪をくぐる
・体側を伸ばす
・背中合わせで立ち上がる
・肋骨と骨盤の引き離し
・飛龍会名物 膝地獄
●第4章 〈伸ばす・縮める〉〈丸める・反る〉〈捻る〉三つの動きがもたらす身体の可能性を探る
「なぜ?」から目をそむければ達人への道は閉ざされる
単純さのなかに潜む奥妙
胴体の三つの動き
・胴体の三つの動き
【伸ばす・縮める】
・〈伸ばす・縮める〉両脚開脚で上体を倒す
・〈伸ばす・縮める〉片足開脚→脚を掴む→仰向け
・〈伸ばす・縮める〉力まずに力ゼロで起き上がる
【対人動作としての展開】
・〈伸ばす・縮める〉寝ている状態から素早く対応する
・〈伸ばす・縮める〉寝技の攻防への展開
・〈伸ばす・縮める〉抱き締めに対する展開
・〈伸ばす・縮める〉二人捕りに対する展開
・〈伸ばす・縮める〉軸の乗った直突きをつくる
【丸める・反る】
・〈丸める・反る〉四つん這いからの体操
・〈丸める・反る〉合蹠からの体操
・〈丸める・反る〉二段階の背中の伸び
・〈丸める・反る〉バタフライ
・〈丸める・反る〉両脚開脚で丸める・反る
・〈丸める・反る〉旋風脚
【捻る】
・〈捻る〉四つん這いから上半身を捻る
・〈捻る〉四つん這いから骨盤を回転する
・〈捻る〉仰向けで骨盤を左右に回転する
・〈捻る〉骨盤からの捻れの動き
・〈捻る〉踵の円運動
●第5章 肩の細分化と骨盤の細分化
骨格構造から見た本来の肩
「肩の細分化」の機能
「肩の細分化」がもたらす長い腕
骨格構造を利して生まれる「力みのない力」
骨盤の細分化から「股関節の捉え」へ
【肩の細分化・骨盤の細分化】
・〈肩の細分化〉前腕を中心面に合わせての肘の円運動
・〈肩の細分化〉内捻り外捻りを意識した肩の回転
・〈肩の細分化〉肩と胸の区別の明確化
・〈肩の細分化〉横寝で床に半円を描く
・〈骨盤の細分化〉中心面に片足を伸ばして丸める・反る
・〈骨盤の細分化〉片足開脚からの円運動
●第6章 股関節の捉えと中心軸の意識
達人の身体操作「股関節の捉え」
生み出される効率性と美しさ
骨盤の自由度と股関節の捉え
武道的視点からみた股関節の捉え
胴体力メソッドの中心軸とは?
軸を重ねる効果
体捌きを駆使す身体の立ち方・歩き方
【股関節の捉え】
・〈股関節の捉え〉骨盤時計
・〈股関節の捉え〉魚のポーズから足を上下に振る
・〈股関節の捉え〉両脚開脚から膝下に腕を通す
・〈股関節の捉え〉合蹠からの起き上がり
・〈股関節の捉え〉左右の股関節の乗り換え
・〈軸の意識〉〈股関節の捉え〉横座りから横座りへの三本の軸の重ね合わせ
・〈軸の意識〉三軸を保ったままの弓のポーズからの変化
・〈中心軸の意識〉両手両脚を中心軸に引き付けてシーソー
・〈中心軸の意識〉両脚を引き付ける
●第7章 胸骨・仙骨・内転筋・橈骨の意識
高次の意識への考察
胸骨に注目した慧眼
「胸骨の意識」の付加による動きの質の変化
自在に動く胸骨
【胸骨の意識】
・〈胸の細分化〉正座からの胸の円運動
・〈胸骨の意識〉四つん這いからの胸の円運動
・〈胸骨の意識〉イヌのポーズからの背骨の上下動
・〈胸骨の意識〉胸からの押し出し
背骨の基点としての仙骨
中心に力を集約する仙骨への意識
【仙骨の意識】
・〈仙骨の意識〉〈捻る〉二段階の背中の伸びから左右の捻り
・〈仙骨の意識〉シーソー
・〈仙骨の意識〉弓のポーズからのシーソー
・〈仙骨の意識〉二段階の背中の伸びからの起き上がり
・〈仙骨の意識〉〈丸める・反る〉割座で寝て起き上がる
・〈仙骨の意識〉〈丸める・反る〉四つん這いから体を反転させる
脚の内転菌群へのアプローチ
「弛まない脚」をつくり出す
体を中心軸にまとめる
胴体力から専門の動きへ
・〈内転筋の意識〉内転筋の円運動(前に手をつく)
・〈内転筋の意識〉内転筋の円運動(後ろに手をつく)
・〈内転筋の意識〉内転筋の円運動(仰向けから)内転筋の意識で足を体の下に通す
たわむ骨
「橈骨の意識」と腕の内捻り
【体の歪み修正体操】
・〈歪み修正体操〉胸のねじれ修正体操
・〈歪み修正体操〉股関節の開き修正体操
・〈歪み修正体操〉手足の長さ修正体操
・〈歪み修正体操〉骨盤の歪み修正体操その1
・〈歪み修正体操〉骨盤の歪み修正体操その2
【抵抗運動】
・〈抵抗運動〉胸の抵抗運動
・〈抵抗運動〉背中の伸びを促す抵抗運動
・〈抵抗運動〉動きがよりスムーズになる抵抗運動
・振り子運動
【ポイント刺激法】
・〈伸ばす・縮める〉ための腰のポイント刺激
●第8章 伊藤昇 物語
【第一部】「胴体力」への道程
「どうしたらその動きができるのか?」の探求
少林寺拳法での「達人」との出会い
「動きの質」の再検討による「胴体力」メソッド開眼!!
【第二部】伊藤昇を世に出した『身体革命』
『身体革命』という縁
『身体革命』誕生
「常に中心を見ること」の大事
伊藤昇(いとう のぼる/1947〜2002)
静岡県生まれ。高校在学中よりヨガを学び、沖ヨガの指導者である、故沖正弘氏に師事。大学在学中の23歳のとき、ヨガと武道の道場を開く。以後、道場指導を続けながらヨガをはじめとするさまざまなトレーニング法、各種武道を学び、実践・研究を積み重ね、独自の胴体トレーニング法「胴体力®」を開発する。武道と胴体トレーニングの道場「飛龍会®」を主宰。武道家、トップアスリート、ダンサーから一般の方まで幅広く指導し、身体改善で数多くの実績をあげた。