開業鍼灸師のためのガイドBOOK
臨床で使える鑑別法と治療法
著者:若杉寛
判型:B5判
頁数:304頁
本場中国の治療学を日本の“現場”に即してマスター!
「中医鍼灸」とは、中国の伝統的な医学(中医学)に基づく鍼灸であり、鑑別法や治療法が整理・体系化されているため、初学者でも一定の効果を上げることが可能です。
本書では、肩こり・腰痛(刺鍼法)、咳嗽、眼精疲労、咽喉痛、耳鳴り・難聴、生理痛、不妊症など、特に要望の多い症状を網羅しております。
わかりやすく、応用しやすく、毎日の臨床にすぐ役立つのが中医鍼灸治療学です。
本シリーズは、臨床現場でよく見られる多くの症状を挙げ、鑑別、弁証、治療目的決定、取穴、手技を行うという中医鍼灸の“理・法・方・穴・術”を解説する鍼灸師必携の手引き書です。
CONTENTS
はじめに
第1章で用いる 整形外科系症状の刺鍼法
第2章で用いる 呼吸器科系症状の刺鍼法
第3章で用いる 眼科系症状の刺鍼法
第4章で用いる 耳鼻科系症状の刺鍼法
第5章で用いる 婦人科系症状の刺鍼法
第1章 整形外科系症状
整形外科系症状 問診と鑑別のポイント
第2章 呼吸器科系症状
呼吸器科系症状 問診と鑑別のポイント
咳嗽/喀痰(咳痰)/喀血・血痰(咳血)/くしゃみ(噴嚔)/あくび/
息切れ・声に力がない(少気)/喘鳴(喉中痰鳴)/呼吸促迫や呼吸困難(気喘)/
喘息発作(哮証、哮喘)/胸部の不快感(胸悶)/胸部の痛み(胸痛)/感冒
第3章 眼科系症状
眼科系症状 問診と鑑別のポイント
目がかすむ(目昏)、眼精疲労/目の乾き(目乾渋)/目が赤い(目赤)/
目の痒み(目痒)/目の痛み/涙目(流涙)/眼瞼下垂(上胞下垂)
第4章 耳鼻科系症状
耳鼻科系症状 問診と鑑別のポイント
耳鳴り・難聴(耳聾)/耳の痛み/耳の痒み(耳痒)/鼻閉(鼻塞)/
鼻水が多い(鼻流涕)/鼻の痛み(鼻痛)/鼻の痒み(鼻痒)/
鼻出血(鼻衄)/鼻の乾き(鼻乾)/嗅覚の低下や消失(失臭)/
鼻息が臭い(鼻臭)/咽喉痛/のどの乾き(咽乾)〈口乾・口渇も含む〉/
のどの発赤・腫脹(咽腫)/のどの痒み(喉痒)/嗄声・失声(失音)/
のどの閉塞感や異物感(梅核気)
第5章 婦人科系症状
婦人科系症状 問診と鑑別のポイント
生理痛(痛経)/無月経(経閉)/頻発月経、月経周期の短縮(経早)/
稀発月経、月経周期の延長(経遅)/月経周期が不安定(経乱)/
月経の中断(経来驟止)/不正出血(崩漏)/
閉経後の不正出血、閉経後の月経再開(経断復行)/
月経量が多い、月経期間が長い(月経過多)/
月経量が少ない、月経期間が短い(月経過少)/
経血に血塊が混じる(経血挟塊)/希薄な経血(経質清稀)/
粘稠な経血(経質粘稠)/淡色の経血(経色浅淡)/
月経血の色が紫暗色(経色紫暗)/月経前の乳房の脹り(経行乳脹)/
月経前に出現するニキビ(経前面部痤瘡)/月経期の頭痛(経行頭痛)/
月経期の腰痛(経行腰痛)/月経期の発熱(経行発熱)/
月経期の不眠(経行不寝)/月経期の下痢(経行泄瀉)/
月経期の血便(経行便血)/月経期の嘔吐(経行嘔吐)/
月経期のむくみ(経行浮腫)/月経期の鼻出血や口腔出血、吐血(経行吐衄)/
月経期の身体痛(経行身痛)/月経期のふるえ(経行抽搐)/
産後におこる下腹部痛(産後腹痛)/産後におこる腰痛(産後腰痛)/
産後におこるめまい(産後眩暈)/産後の便秘(産後大便難)/
産後におこる排尿障害(産後小便不通)/産後の頻尿、尿失禁(産後小便頻数、尿失禁)/
産後の浮腫/産後におこる発熱(産後発熱)/産後におこる多汗(産後多汗)/
産後におこる身体各所の痛み(産後身痛)/産後の胸脇部の痛み(産後脇痛)/
悪露滞留(悪露不下)/悪露の量が異常に多い(悪露不断)/
流産後の無月経(流産後経閉)/白い帯下(白帯)/黄色い帯下(黄帯)/
血性の帯下(赤白帯)/不妊症/陰部のかゆみ(陰痒)/性交による出血(交接出血)
若杉寛(Wakasugi Hiroshi)
はりきゅうマッサージ「すこやかな森」院長。東京衛生学園専門学校 臨床教育専攻科非常勤講師(中医鍼灸臨床指導)。2008 年、中医鍼灸 東京健鍼会を設立。臨床家の立場から“かみ砕いたわかりやすい言 葉で毎日の臨床にすぐに役立つ”ことをモットーにした中医鍼灸臨 床セミナーが好評を博している。